薬科大に通う学生は97%(俗説)程度どこかしらのタイミングで「大学辞めたい」「中退したい」と思ってしまうものです。
この記事ではそもそも辞めた方が良いのか、それとも粘るべきなのか、別の方法を探すべきなのかをまとめていきます。
結論から言うと、薬科大を辞めるべきかどうかは「時期による」「場合による」です。
更に言うと最終学歴が高卒になるのだけは何としても回避すべきだと私は考えています。
ここからその理由と根拠、実際にどうすればベターなのかを説明します。
まず「時期による」というのは今までかけた時間とお金に左右されるという意味で、在学期間が長ければ長いほど中退した際の時間損失、金銭的負担が大きくなるからです。
1年生〜2年生くらいまでなら十分に早い段階と私は考えており、その時点で見切りを付けて辞める選択ができるのはむしろ圧倒的に賢いです。
薬科大の学費は高く、6年在学したら私立の場合1200万円ほどかかるはずです。(国立なら私立より安いですが、偏差値が高いので入学するために頑張らないといけません。)
RPGで例えると貴方のHPは実は本人の体力ではなく親御さんの貯蓄なのです。
何とか頑張ったけど学費が工面できなくなってしまって中退、この流れは本人も親御さんも極めて辛いパターンなので何としても回避しましょう。
まだ早い段階ならば転学、転部も十分にアリな選択です。
今まで学んだ知識や単位を持ち越せる場合があるのでただ中退するよりも前向きな選択肢と言えます。
ただ薬学部→他校の薬学部というのは避けた方が無難です、最後の鬼門国家試験が待ち受けている点は変わりません。
逆に粘った方が良いのは5年生、6年生の中退、転学、転部です。
ここまで来てしまったら頑張って薬学部を卒業した方が利点が多いと言えます。
国家試験に受かる希望が無くても、大学さえ卒業できれば大卒の肩書が手に入ります。
世の中はシビアで高卒と大卒の間には猛烈な差があります。
今後更に粘って国家資格を取得するにしても、見切りをつけて薬剤師以外になるにしても最低限卒業までこぎ着けた方がその後の人生の難易度がかなり変わってきます。
次に「場合による」というのは個人の能力、体力や精神状況に左右されるという意味です。
適切な方法で毎日勉強を続けていれば最終的に試験には合格できる、はずです。
確約はしません、あくまで「はず」レベルです。
途中何回留年しようが、国試に何回落ちようが最後まで粘れば合格できます。
私も「本気で言ってます?」と言いたくなるようなアクシデントで2回留年して、国試に2回落ちましたがなんとか免許を取得できました。
できたのですが、毎日が地獄でした・・・。
進まない卒業研究、教授のパワハラ、実習先の気がやたら荒い同期、上がらない模試の点、卒業試験、嵩む学費・・・。
全てがストレスで何を食べても味がしない、不眠症になって4日に3時間しか眠れなくなったり、疲労のせいで幻覚を見ることもありました・・・。
脇道に逸れますが、私の国家試験の点数推移を提示します。
100→213→230です。
最初は色々あって体力気力ともに限界だった上にほぼノー勉だったので論外。
次は親が1年間薬ゼミに通わせてくれたので点数が100点以上アップ、したが2点足りなくて不合格。
あまりのショックで気絶しそうになりました。
ここまで来ると逆に達観、今まで散々回り道したからもう一年くらいならとダラダラ勉強を続けて最終的に230点で合格できました。
私はたまたま合格できましたが、そのまま地獄のようなストレス環境が続いていた未来もあり得ました。
そもそも人間は強いストレスを感じ続けていたら壊れます。
精神的、肉体的に厳しい状況になった場合は完全に壊れてしまう前に中退を考慮するのも悪い判断ではありません。
休学も一応選択肢の一つではありますが、辛い期間を先延ばしにしているだけで最終的にまた地獄と向き合わなければいけません。
また、辞めたい理由が勉強ができない、授業についていけないという理由なら、まだ本人の頑張り次第で状況を打開できる場合もあります。
私は常々勉強難しい、成績が伸びないと悩んでいたのですが、薬ゼミさんで正しい勉強法や試験対策をみっちり学んだ結果グイッと結果が出て自分でも驚いたほどです。
自分に合った勉強方を見つけられていない、効率的に勉強できていない、勉強する範囲のチョイスを間違えている、単純に勉強時間が足りないなどの問題なら改善できる可能性があります。
まとめ 大学辞めたい
時期 1〜2年生ならアリ。
備考 転学、転部して大卒を目指すべし。
時期 3~4年生なら精神、体力がギリギリで改善の見込み無しならアリ。
備考 成績不振がストレス源で勉強方の改善により事態が好転しそうなら粘るべし。
時期 5~6年生なら腹を括って頑張った方が良い。
備考 まずは卒業することを先決にするべし。