学年別で私がやるべきと感じたことに関して記載していきます。
一年生(友人、サークル、基本の確立)
最初は学籍番号が近い、講義室で座る場所が近い、食堂でいつも何となく固まる等の緩い接点から同学年の友人、とまでは行かずとも緩いグループに入りましょう。
いきなり勉強以外の話なのですが、実は友人は超重要な要素です。
受験は集団戦、という言葉がありますが、あれはみんなで頑張ろうと言う意味ではなく集団になるメリットを享受しようと言う意味だと今なら分かります。
いつも一緒に行動する友人が増えるほど過去問などの入手率も上がり、試験前にみんなで勉強会もできちゃいます、「悪天候で講義が休み」みたいな情報も集まります。
辛い道のりでもみんなと一緒なら乗り越えられる…確率が上がります。
次にサークルにも入っておきましょう。
サークルに籍を作り、普段の勉強が疎かにならない程度に参加していれば先輩に勉強方法のアドバイスや定期試験の過去問を貰えるかもしれません。
もしかすると青本(神器)のお古や使わなくなったコアカリ(CBT問題集)を譲ってくれるかもしれません。
次に生活についてなのですが、親元を離れて一人暮らしを始めた場合は衣食住の全てを自分で管理する必要があります。
一年生のうちに生活のスタイルを確立しましょう。
最低限必要な要素は
①三食きちんと食べる。
②睡眠時間を七〜八時間確保する。
③遅刻、寝坊しない。
④勉強(予習、復習)の習慣を作る。
上記の基本四点に自分のマイナスポイントをカバーできるような習慣を考えて加えましょう。
忘れっぽい人は「課題の提出期限を定期的に確認する」や、後回しにする癖があるなら「毎日最低一つは面倒なタスクをこなす」などです。
悪癖はそのままにしておくと一番不味いタイミングで襲ってきます。
二年生(改善、中弛みしない、単位習得)
なんとか進級したら一年時に良くなかった点を修正しましょう。
勉強面や生活面で良くなかった点です。
特定の科目で赤点を取ってしまったら、また同じ科目や似たような科目で躓く可能性大です。
私は有機化学と化学で最後の最後まで苦しみ続けました…
国家試験でも苦しむ羽目になったので早いうちから苦手を克服しましょう。
寝坊を繰り返して一限目に出ない、試験前に徹夜等の長期的に見ると不味い習慣も徐々に治していきましょう。
慣れてきた時が一番油断しやすいので注意です。
無事に進級できてホッとしたら一気に気が抜ける可能性があります。
取れる単位は一つでも多く、落とす単位は最小限にしましょう。
一応救済措置として再試験、翌年に再再試験を実施してくれるかもしれませんが、あくまで最終手段です。
三年生(研究室、CBT準備)
無事に進級できたら折り返し地点到達です。
大学によって差はありますが、そろそろ所属する研究室に対して目が向く時期のはずです。
研究室を決める前にしっかりリサーチしましょう。
先輩に聞く、同学年の噂話、実際に夜研究室の前を通ってみたり、外から研究室の窓の明かりを見て明らかに深夜まで活動している研究室は何としても、何としても回避しましょう。
今までが順調でも黒い噂の絶えない研究室に配属されたらアウトです。
理由は他の記事で詳しく説明します。
どこの研究室に所属するかは大抵の場合希望制、大抵の場合成績順で上から決まるはずです。
今まで進級するのに精一杯だった場合は危険な研究室に配属される確率が上がるので注意です。
さらに四年生の関門、CBTの準備をちょっと早めに始めたほうが良いかもしれません。(OSCEは事前に受ける実習をきちんと学べば大丈夫)
一番堅い方法はCBTの専用問題集「コアカリ」を入手してやり込むことです。
今までの教科書を復習するのも一つの手段なのですが、教科書はジャンル全体を詳しく網羅、コアカリはCBTに頻出の基本や要点をギュッと纏めてある
ので手軽さと学習効率が段違いです。
大抵の場合大学がCBT前の四年次春に販売(2万円くらい)するのですが、早めに勉強を始めたい場合は先輩のお古や世に溢れる中古本(値段は半額程度が相場)を入手しておきましょう。
最新版ではなく、部分的に情報が改訂されている点だけは注意です。
四年生(実習、研究、単位、CBT、OSCE)
そろそろ薬学部のヤバさが本格的に牙を剥きます。
面倒な実習、研究室によって難度が乱高下する卒業研究、卒業までに取り切らないと留年の必須単位、落ちたら一発アウトのCBT & OSCE…
ちなみに私は96%の人が受かるCBT落ちました、理由は別の記事で。
ひとまず実習をこなしつつ、研究をしつつ、コアカリを周回しましょう。(大変)
夏までに一周、秋からペースを上げて年内にもう二周、最後に試験前数週で周回しても覚えきれなかった部分を集中して学べば大丈夫です、多分。
分厚い参考書は最初に一度通しで読み切るのが重要です、これは本当。
分からない部分があって当然なので最初はスピード重視で最後までやり切るのを目標にしましょう。
五年生(実務実習、卒論、就活)
CBTとOSCEを無事に突破したらまた鬼門の薬局、病院実務実習に卒論、就活が待っています。
もう鬼門しかありません。
実務実習の難度は完全に実習先に依存します、無難に薬剤師さんの指示に従って真面目に頑張ればまず問題は無い、はずです。
何となくの経験則ですが、無理矢理にでもハキハキした人格を形成すると好感触を得られます。
陽キャのノリをなんとか模倣して乗り越えましょう。
実習の合間の卒論も所属研究室により難度が異なり、この時点でストレスにより病む人が加速度的に増えます。(私調べ)
物理的に病む人も本当に増えます、欠席が致命的な負債になりかねないので注意です。
睡眠時間をきちんと七時間以上確保、ちゃんと三食食べる、シャワーで済まさず湯船に浸かる等の地味な対策が一番効きます。
エナドリに頼るのは瞬間的には効果ありますが、常用すると内臓に負担がかかるので注意、月一本くらいを気合い入れたい時に飲むくらいが丁度良いかもしれません。
就活は…
製薬会社勤務やMRになりたいわけではないなら卒業確定後、国家試験合格後でも良いのではないかと個人的に思います。
卒業できなかったり国試に落ちると頑張って履歴書書いて面接受けて内定しても無駄ですし…
免許を取得するまで内定保留にしてもらえるところもありますが、内定がある安心感と待たせてしまっている申し訳なさで±ギリギリマイナスな心情でした。(実体験)
六年生(卒業研究、予約、卒業試験、国家試験)
とうとう最終学年です。
卒業研究はもう流れと勢いでなんとか形にしましょう。
また、去年の国試の会場をリストアップして、自分の受験する予定のエリアのホテル(なるべく近場)を六月ごろから抑えておくと直前で焦らずに済みます。
翌年二月の第三土曜日、日曜日に予約を入れましょう。
卒業試験に関しては特別過去問を入手したりする必要はありません。
むしろ卒業試験の過去問は解説や解答が簡易的だったり、出回ってないなどで学習効率が悪い可能性が高いです。
卒業試験は国家試験の過去問を入手して周回することで十分対策できるはずです。
ひとまず直近の五年分をなんとか集めて周回しましょう。
過去問を解く際も最初はスピード重視でまず最後までやり切るのを目標にしましょう。
正解した部分は以降飛ばして、分からない部分やあやふやな部分を集中的に周回です。
国家試験本番を迎えたら後は勢いでなんとかしましょう。
直前の模試でボーダーを越えていなくても、全く自身が無くても本番で謎の底力を発揮して猛烈に点が上がる場合もあります、諦めたらそこで試合終了です。
一日目を終えても自己採点はしないようにしましょう、
初日で思ったように点が取れていないと翌日のテンションに響きます。
2日目を終えたら早速採点サイトを利用して結果を確認しましょう。
とりあえず例年の合格点より5~10点くらい多く点が取れていればおおむね合格とみて間違いないでしょう。